玄関ドアリフォームの種類や工法は?事例もご紹介します!
玄関は、出入りに毎日使う部分であり、お客さまをお迎えする『家の顔』でもあります。1日に何度も開け閉めしていると経年劣化でハンドルが壊れてしまったり、建て付けが悪くなってしまったりしてきます。玄関ドアに不便を感じ、リフォームを検討し始める時に参考にしていただきたい玄関ドアの種類やリフォーム方法について解説します。
既存玄関ドアチェック
□玄関ドアの締まりがスムーズにいかない、ドアが歪んでいる
□ドアハンドルが緩んでいる・ガタついている
□鍵が開け閉めしにくくなった
□隙間風で玄関が寒い
□鍵が旧式で、防犯面が心配
□日中でも玄関が暗い
□湿気がこもりジメジメしている
ドアハンドルの緩みやドアの締まり具合は修繕で改善できる場合もあります。デザイン的に古さを感じる、劣化が徐々に気になり始めてきたら、玄関ドアのリフォームを検討するタイミングになります。
玄関ドアリフォームの種類
玄関ドアには「開き戸」と「引き戸」の2種類があります。また、断熱性能の有無によっても分けられます。玄関ドアの種類とそれぞれの特長をご紹介します。
●片開きドア
1枚の扉で開閉する玄関ドアです。狭いスペースでも設置しやすい片開きドアは、マンションなどの集合住宅でよく設置されています。一般的にこの形が多く採用されています。
●両開きドア
2枚の扉で開閉する玄関ドアです。大人数が出入りする建物やホテル、オフィスなどで使われることが多いドアです。一般家庭に設置する場合は、開閉するスペースに十分な広さが必要です。
●親子ドア
親子ドアは、2枚の大きさが異なる扉で構成された玄関ドアです。普段は小さい子扉をロックして、大きい親扉を開閉時のメイン玄関ドア扉として使用します。小さな子扉とメインで使用する親扉があり、全開にすると間口が広がるため大きな荷物の搬入や来客時はロックを外すことで間口を広げて開放的に使用できますので、便利です。親子ドアは片開きよりもサイズが大きいため、主に戸建て住宅の玄関で使用されています。
●引き戸
引き戸は扉の稼動スペースが真横なので玄関のスペースを広く使え、車椅子やベビーカーでの出入りがしやすいことがメリットです。引き戸は力が弱い子供やお年寄りでも開閉がしやすいです。玄関前のスペースが狭くて開き戸が設置できない場合は、スライド式の引き戸がおすすめです。
<引き違い戸> 扉が2枚あり左右どちらからも開閉できます
<片引き戸> 1枚扉で片側のみにスライドさせて使用します
玄関ドアのリフォーム方法
●カバー工法(既存のドア枠を残してドアのみを変える工法)
玄関ドアリフォームの施工方法で最も多い工法です。カバー工法は既存のドア枠は残したまま、その上から新しい玄関ドアのドア枠を、今のドア枠に被せるように設置する方法です。
古くなったドア枠を撤去して新たに取り付ける必要がないので、工期は最短1日と短く、大がかりな工事がいらないため費用も抑えられることがメリットです。
このカバー工法のデメリットは、既存のドア枠に新たにドア枠を被せるという点から、新しいドアのサイズが小さくなってしまいます。
●ドア枠交換(既存のドア枠を撤去して新しく作り直す工法)
ドア枠が劣化し、歪みや割れが発生してしまっていると、カバー工法での玄関ドアリフォームでは対応できないケースが多いので、ドア枠ごと交換となります。また、既存の玄関ドアよりも大きいサイズのドアを設置したい場合も同様となります。
玄関周りの壁や床を取り壊さなければならないため、費用が高額になり工期が長くなります。
ただし「開き戸から引き戸」にする場合は、引き戸の特性上、扉2枚分の玄関幅、もしくはスライドした扉を収納するための控え壁を作るスペースが必要です。既存の玄関幅によっては、カバー工法でリフォームできないこともあります。
玄関ドアリフォーム事例
case1 1dayリフォーム ベーシックデザインの断熱玄関引戸に交換
<Before>
<After>
鍵のかかりが悪かったのがスムーズになりました。網戸を設置し、夏場は涼しくなりました。
case2 和格子デザインの断熱玄関引戸に交換
<Before>
<After>
現在使用されていた玄関は、古くて網戸が無く、扉が重く、高さも低く、使い勝手が悪かったため、最新の玄関ドアに取り替えました。網戸を取り付け、風と光を取り込めるようになりました。また、防犯面もアップしました。玄関の袖壁を古かったタイルから板張りに改修し、今の外観に合うように施工しました。
さいごに
玄関ドアを変えるだけで家の雰囲気が変わります。「開き戸」と「引き戸」の2種類がありますが、それぞれの特徴を踏まえ、ライフスタイルに合ったドアを選択しましょう。リフォームにかかる費用は、ドアのグレードや工事内容によって、大きく変わります。現在のリフォームの主流はカバー工法ですが、状況によってはドア枠から交換が必要なケースもあります。