タイル張りのお風呂のリフォームとは?ユニットバスにリフォームするには?
築年数が経過した一戸建てでよく見られるのが床や壁をタイルで張った在来工法の浴室です。その当時はそれが主流でしたが、近年では、ユニットバスが主流となり、タイル張りのお風呂からユニットバスへのリフォームの需要も高まっています。
浴室は北面に設置されていることが多く、冬はとても寒くなることがあり、室内温度の違いでヒートショックが発生してしまこともります。本記事では、浴室のリフォームについてお伝えします。
目次
『在来浴室(タイル張り)』と『ユニットバス』の違い
浴室は『在来浴室(タイル張り)』と『ユニットバス』の2種類に分けられます。
『在来浴室(タイル張り)』は、下地材で防水を行い、その上にタイルなどを張って仕上げた工法です。経年劣化により、防水機能が衰えてくると水漏れ等が発生することがあります。
浴槽、洗い場などの間取り、天井・床・壁の素材や窓の大きさやデザインなど自由に組み合わせることができます。
『ユニットバス』は、浴槽・壁・床・天井・ドアなどが全てセットになっていて、現場で組み立てて設置をしていきます
。防水性が高く、水漏れのリスクが少なく、保温性が高く掃除のしやすさも魅力です。
『在来浴室(タイル張り)』のメリット・デメリット
メリット
浴室で使用できるタイルは、デザインやカラーバリエーションが豊富で数多くの種類から選択できます。お施主様好みのイメージでの浴室にデザインできます。タイルは耐久性が高く、耐水性や耐火性の面でも優れています。
デメリット
ひび割れや目地の劣化をそのまま放置してしまうと、水漏れの原因になってしまうことがあります。小さなヒビであっても建物の基本構造(木造住宅の木材そのもの)に影響を及ぼすことがあります。水分によって湿気がこもると、シロアリが発生したり、カビが繁殖しやすい状態になります。劣化してしまいますと、土台や床下部分の修繕が必要となり、大きな修繕費がかかってしまいます。
『ユニットバス』のメリット・デメリット
メリット
浴室は、湿気がこもりやすかったり、石けんかすなどが壁や床に残ってしまっていたりして、カビや汚れが発生しやすい場所です。 ユニットバスは、一つ一つのパーツが一体化されているため、つなぎ目がなく、汚れが溜まりにくくなっています。カビが生えにくく、汚れが付きにくい素材でできていますので、掃除がしやすいです。
つなぎ目がない箱型構造ですので、気密性が高く、断熱性が高くなっています。冬場でも冷めにくく、より暖かい空間を維持できますので、追い焚きの回数や時間を減らすことができ、節約にもつながります。また、ヒートショック対策にもつながります。また、防水性の高い素材を使用していますので、水漏れすることも少ないメリットがあります。
メーカーによって、様々なデザイン・オプションがあり、『浴槽内のお湯が冷めにくい高断熱浴槽』『水はけしやすい床』『浴室暖房乾燥機』等の機能が備わったユニットバスがあります。
デメリット
ユニットバスにリフォームするときに『サイズ』の確認が必要です。規格サイズが決まっているので、設置スペースに収まらなければ設置することができません。
ユニットバスは、規格外のパーツや設備には対応していない為、用意されている商品の中から選択する必要があります。最近のユニットバスは、浴槽や壁の色、素材のバリエーション広がってきてはいますが、例えば、檜風呂等特殊な浴槽には対応していませんので、こだわりがある場合には、在来工法を選択することをおすすめします。
リフォームするならユニットバスがおすすめです
浴室全体のリフォームを考えているなら、ユニットバスを設置するのが主流になっています。新築のようにきれいな仕上がりになります。お掃除のしやすさや断熱性機能、水漏れのリスクも低く、工期も短くて済みます。
また、ライフスタイルの変化で将来、バリアフリー化や介護用リフォームを進めるときにも設備が多くあるので、家庭内事故の軽減につながります。各メーカーから最新機能が搭載されたユニットバスがありますので、何を重視してリフォームするか検討していくことが大事です。
さいごに
『在来浴室(タイル張り)』と『ユニットバス』浴室の違いやメリット・デメリットについて、お伝えさせて頂きました。
池田建築ホームでは、ご要望、ご予算などをお伺いさせていただき、現地調査のうえ、快適な空間となるようリフォームをご提案いたします。
一部施工例をご紹介します!