リフォームとリノベーションの違いとは?
近年、「リノベーション」という言葉を耳にすることが多くなってきました。明確な定義はないようですが、一般的に使われている『リフォーム』と『リノベーション』との違いについて具体的な違いやメリット・デメリット、施工事例をご紹介します!
リフォームとは?
「リフォーム」とは、経年劣化によって、老朽化した部分を修復し、原状回復に近い状態に戻すことをいいます。クロスや床の張り替えなどの小規模な工事や、水まわり設備の取り替え、外壁の塗り替えなどの工事です。また、既存の住宅を増築する場合も含まれます。
リノベーションとは?
「リノベーション」とは、既存の建物に新たな機能や価値を付け加え、既存のものよりも建物の価値を高めることをいいます。建物を骨組みだけのスケルトン状態にして行う間取りの変更や間仕切りを広くするなどの工事です。中古住宅に大きく手を加えるときも、こちらに分類されます。
リフォームのメリット・デメリットは?
リフォームのメリット
・工事の期間が短め
リフォームはリノベーションに比べて工事の規模が小さく、短期間で工事が終了する傾向があります。工事の内容によって、数時間から数日程度、長くても1ヵ月程度で済むことが多いです。
・コストが抑えやすい
リフォームは部分的な修繕工事や改修規模が小さいため、費用が抑えやすい傾向があります。水まわり等の設備のリフォームであれば、グレードによって費用が大きく変わります。
・完成がイメージしやすい
リフォームは基本構造を変えずに、部分的な修繕の工事であるため、完成後の状態をイメージしやすく、家具の配置や生活動線をあまり気にせず、施工後もスムーズに過ごせます。
リフォームのデメリット
・設計の自由度が低い
リフォームは、設備の交換や、内装の修繕の工事で、大きな修繕ではないため、設計の自由度はリノベーションほど高くありません。できることが限られてきます。
・デザイン性を重視しづらい
リフォームは一部分のみを変更・修繕するため、デザインに違和感があるかもしれません。リフォームをした部分としていない部分で統一感がなくなってしまう可能性があります。
リノベーションのメリット・デメリットは?
リノベーションのメリット
・設計の自由度が高い
リノベーションは、間取り変更など大規模な改修を行うため、自身の利便性に合わせて設計が可能です。ライフスタイルに合わせて設計ができます。
・デザイン性を重視できる
スケルトン状態から間取りや大幅な内装の変更ができるため、デザインに自分の好みを取り入れられます。リフォームで起こりがちな、改修箇所とそれ以外の箇所にムラが生じるようなこともありません。
・中古物件の選択肢
中古物件をリノベーションすれば、住みやすい住環境を作ることが可能です。中古物件なら新築よりも価格が安いので、住むエリアや立地を重視した物件を選びやすくなります。
リノベーションのデメリット
・工事費用が高くなりやすい
リフォームよりも工事が大規模になるため、多額の費用が必要です。フルリノベーションをするような場合は、さらに工事範囲が大きくなり、工事費用も高額となるでしょう。
中古物件の場合、新築より安く購入できたとしても、修繕箇所が大規模になれば、想定以上の費用がかかる可能性があります。リノベーションをする際は、工事費と物件購入費のバランスを考えることが大切です。
・工事の期間が長め
リノベーションは工事の規模が大きいため、工事期間もリフォームに比べると長くなります。打ち合わせの時間もかかり、設計をする期間、工事期間も含め、住むまでに日数がかかることを把握しておきましょう。また、工事期間が長いため、仮住まい費用の準備も必要となる点にも注意が必要です。
リフォームの施工事例
case1
この事例は、洗面室を通らないとトイレに行けず、不便なことから、お風呂・洗面室・トイレの間取りを変更しました。また、台所と和室をつなげ、LDKを一つの空間にしました。
https://www.ikedahome.com/case/z4/
case2
こちらのリフォーム施工例は、2階での生活が拠点だったのを、ご高齢に伴い、空いていた1階に移したいとのご要望でリフォームをしました。
https://www.ikedahome.com/case/l12/
リノベーションの施工事例
case1
この事例は築70年を超える戸建てのリノベーション例です。倒壊の心配のあった住宅を思い出も大切に安全・快適な空間に作り変えました。
https://www.ikedahome.com/case/z6/
case2
https://www.ikedahome.com/case/z2/
こちらのリノベーション例は、納屋として使っていた部分を居住空間として作り変えた事例です。
さいごに
長く快適な住まいを続けるためには、住まいに合った改修工事を行うことが大切です。経年劣化によって住宅が古くなった、家族構成が変わったり、介護が必要になったなど、ライフスタイルが変化した場合、既存の住宅では不便になることがあります。部分リフォームから一棟まるごとリノベーションまで、住まいに合った選択で暮らしやすい家づくりを検討することが大切です。
池田建築ホームでは、豊富な現場経験を持つ職人が住まいの構造を見極め、柱や梁といった古き良きものを活かしつつ、確かな技術で現代の生活スタイルに合ったリフォーム・リノベーションをいたします。