「いつがいい?」リフォームを行うタイミングとは?
物価高騰が続く中、使えるものは使おうと、修繕できるものは、修理・補修での対応が増加傾向にあるそうですが、使い勝手の不便・不満からずっと暮らしやすい住まいが続くことも大切です。本記事では、定期点検とリフォーム時期の目安について解説します!
なぜリフォームが必要?
住宅の外壁や屋根、床や壁、水まわり設備等、耐用年数(寿命)があります。メンテナンスをしないと、耐用年数よりも早く使用できなくなることがあります。
また、劣化がひどいと大規模な工事になるケースがあり、費用が高額になることがあります。
定期的にリフォームをしていれば、1回ごとの工期や費用を抑えられます。同じ家に長く暮らすためには、こまめな住宅リフォームは欠かせません。
リフォームを行う時期
家の不具合や不便、不満はそれぞれのお家で異なりますし、リフォームの動機も人それぞれです。
例えば、水まわり設備のキッチンやバスルーム、洗面化粧台、トイレなどの修理や交換時期の目安は、設置後およそ20年~30年の間。しかし製品の耐久性ばかりでなく、使い勝手の不満も交換のきっかけになります。
設備機器は年々いろいろな面で進歩していますので、製品を変えることで、暮らしそのものをより便利に快適にしてくれます。暮らしを変えたいな、と思ったときが設備の替え時ともいえるでしょう。
劣化症状によるリフォーム
定期的な点検と適切なお手入れが、住まいを長持ちさせます。点検、リフォームの目安を下表をご参考ください。
住まいの点検・メンテナンススケジュール
外部まわり
部位 | 点検項目 | 点検時期目安 | リフォームの目安 | |
屋根 | 瓦葺き屋根 | ずれ・割れ | 5~6年ごと | 25~30年で葺き替え検討 |
スレート屋根 | 色あせ、ずれ・割れ | 5~6年ごと | 20~30年で葺き替え検討 | |
金属屋根 | 色あせ、サビ | 2~3年ごと | 5年ごとに塗替え20~25年で葺き替え検討 | |
雨樋 | 詰まり、はずれ、ひび | 2~3年ごと | 15~20年で取替検討 | |
外壁 | モルタル壁 | 汚れ、亀裂、剥離 | 2~3年ごと | 15~20年で全面補修検討 |
サイディング壁 | 汚れ、色落ち、シーリングの劣化 | 3~4年ごと | 15~25年で全面補修検討 | |
基礎 | 基礎コンクリート | 亀裂、沈下、換気口の状況 | 5~6年ごと | 亀裂は随時 |
躯体構造 | 床組・小屋組 | 腐食、虫食い | 5~6年ごと | 5~10年で防腐・防蟻再処理 |
床・壁・天井 | きしみ、割れ、はがれ、たわみ、雨漏り | 10年ごと | 適宜補修 |
水まわり
部位 | 点検項目 | 点検時期目安 | リフォームの目安 | |
設備 | キッチン | 水漏れ、換気設備等の作動異常 | 随時 | 20年前後で全面取替検討 |
浴室(タイル) | タイルの割れ、剥離 | 随時 | 20~30年で全面取替検討 | |
浴室(ユニット) | ジョイント部の隙間、割れ | 随時 | 20~30年で全面取替検討 | |
トイレ | 便器やタンクの水漏れ | 随時 | 20年前後で取替検討 | |
洗面化粧台 | 水漏れ、金属部の腐食 | 随時 | 20年前後で取替検討 | |
給排水管 |
配管・パイプ・水栓器具の水漏れ、つまり、破損 |
随時 | 水栓器具のパッキンは5年前後で交換。配管は20~30年で全面取替検討 |
建具
部位 | 点検項目 | 点検時期目安 | リフォームの目安 | |
外部建具 | 玄関・勝手口ドア | 建付け不良、腐食、ハンドル・カギの異常 | 2~3年ごと | 20~30年で見直し |
アルミサッシ | 建付け不良、腐食 | 2~3年ごと | 20~30年で見直し | |
内部建具 | 室内木製ドア | 建付け不良、蝶番・ハンドルの異常 | 2~3年ごと | 20年前後で見直し |
襖・障子 | 建付け不良、汚れ、破損 | 2~3年ごと | 不具合は随時貼り替え |
※上記はあくまでも標準的な目安です。使用部位の品質、立地条件や使用状況によって点検・取替時期が異なります。
家族のライフスタイルの変化に伴うリフォーム
建物や設備の年数や劣化リフォーム以外でも、家族の生活の仕方や、ライフスタイルが変化した際にリフォームを検討することがあります。
子供が増えて、子供部屋を作る、反対に子どもが大きくなり、自立して、子ども部屋が空き部屋になったので、自分達の趣味の部屋にする、また、高齢化などで両親と同居をすることになったので、二世帯住宅にする、バリアフリーにする、などの暮らしの変化が生じたときにライフスタイルに合わせてリフォームする方法があります。
より快適な住環境向上リフォーム
家の老朽化や劣化だけでなく、更に住みやすい住宅にするために、高性能な設備を導入するリフォームがあります。
高性能な設備のリフォームには、システムキッチンの導入や、省エネのために屋根に太陽光発電を設置したり、「寒い」「冷暖房がききにくい」などといった対策に断熱材を床・壁・天井に入れる断熱材リフォームなど、このようなリフォームを上手く組み合わせることによって、使い勝手も良く、より快適な住環境にすることが可能です。
さいごに
住宅リフォームは必ず行うことになりますが、需要なのは行う時期です。築年数でリフォームを行う箇所が違いますし、家族のライフサイクルに合わせて、間取り変更を行うこともあるでしょうし、急遽リフォームの時期が変更になることもあり得ます。
定期的な点検とお手入れが住まいを長持ちさせます。劣化を発見したときは、できるだけ早くメンテナンスしてください。
池田建築ホームでは、ご用命により点検・調整や補修なども行なっています。今の家の状態や、いつリフォームをしたら良いのか気になる方は一度ご相談ください。