呼吸する羊毛断熱材 ウールブレスについて⑤

アイティエヌジャパンさんの『ウールブレス辞典』より

これまで、呼吸する羊毛断熱材『ウールブレス』について、保温性・調湿性等についてお伝えしてきましたが、今回は水に強い撥水性についてお伝えします。

ウールは耐久性の高い繊維です。化学物質などの不純物を含まず、自然素材のウールでできたウールブレスは、形状の変化や経年劣化が少なく、いつまでも本来の性能を維持することができる断熱材です。ウールの繊維表面は疎水性の薄い膜で覆われています。この膜が水をはじくため、撥水性があり、表面は乾いた状態を保ちます。万が一濡れた場合でも乾きが早く、型崩れしません。

梅雨前線の停滞や台風の接近等で集中豪雨が起き、河川の氾濫や土砂災害が起きた際に、建物の浸水被害が発生することがあります。以前に起きた記録的集中豪雨でもウールブレスだけは、再利用が可能だったようです。このように水害の多い日本で万一の時にも頼りになる断熱材です。